ワインテイスティングのやり方|初心者でも今日から実践できる完全ガイド

ワインテイスティングのやり方|初心者でも今日から実践できる完全ガイド

ワインをもっと深く楽しみたいけれど、『テイスティングって難しそう…』『何をチェックすればいいの?』と感じていませんか。実は、ワインテイスティングは基本の5ステップを押さえれば、初心者でも今日から実践できます。この記事では、外観・香り・味わいの確認方法から、グラスの持ち方、初心者がやりがちな失敗、すぐ使える表現フレーズまで、プロのテクニックを完全網羅。自宅でできる練習方法も紹介するので、ワインの奥深さを存分に味わえるようになります。

目次

【30秒でわかる】ワインテイスティングの基本5ステップ

【30秒でわかる】ワインテイスティングの基本5ステップ

ワインテイスティングは、ワインの個性を五感で読み解く作業です。

難しく考える必要はなく、順序立てて観察すれば誰でも実践できます。

まずは全体像を把握して、テイスティングの流れをイメージしましょう。

テイスティング5ステップ一覧

ワインテイスティングの基本手順は以下の5ステップです。

  1. 外観を見る:色の濃淡、透明度、粘性(ワインの涙)を確認
  2. 香りを嗅ぐ(第一印象):グラスを回さずに自然な香りをとらえる
  3. スワリング:グラスを回して香りを開かせ、複雑なアロマを引き出す
  4. 口に含んで味わう:甘味・酸味・渋味・ボディ感を確認
  5. 余韻を確認:飲み込んだ後の香りや味わいの持続時間を評価

この順序を守ることで、ワインの特徴を体系的に把握できます。

各ステップで得られる情報が積み重なり、ワインの全体像が浮かび上がります。

慣れてくると、自然とこの流れが身につき、テイスティングがスムーズになります。

全体の所要時間と流れ

1回のテイスティングにかかる時間は、通常3〜5分程度です。

初心者の場合は、じっくり観察すると5〜10分かかることもあります。

具体的な時間配分の目安は以下の通りです。

  • 外観の確認:30秒〜1分
  • 香りの確認(スワリング前後):1〜2分
  • 味わいの確認:1〜2分
  • 余韻の評価:30秒〜1分

レストランでのホストテイスティングでは、2〜3分以内に判断することが一般的です。

自宅での練習では時間を気にせず、各ステップをじっくり観察することをおすすめします。

複数のワインを比較する場合は、1本あたり5分として、全体で15〜30分を想定しておきましょう。

ワインテイスティングとは?目的と「試飲」との違い

ワインテイスティングとは?目的と「試飲」との違い

ワインテイスティングは、単に味を確かめる行為ではありません。

ワインの個性や品質を客観的に評価し、その背景にあるストーリーを読み解く技術です。

試飲との違いを理解することで、テイスティングの意義がより明確になります。

テイスティングの3つの目的

ワインテイスティングには、主に以下の3つの目的があります。

1. ワインの品質評価

ワインに欠陥(ブショネ、酸化、還元臭など)がないかを確認します。

レストランでのホストテイスティングでは、この品質チェックが最優先です。

異常な香りや味がある場合は、交換を申し出ることができます。

2. ワインの特徴把握

ぶどう品種、産地、醸造方法などの情報を、五感を通じて読み取ります。

例えば、赤ワインの色が濃い場合は温暖な産地や濃厚な品種を推測できます。

香りや味わいから、樽熟成の有無や熟成度合いも判断できるようになります。

3. 自分の嗜好発見

様々なワインをテイスティングすることで、自分が好きなスタイルが明確になります。

『フルーティで軽やかな白ワインが好き』『重厚でタンニンのしっかりした赤ワインが好き』といった好みが分かれば、ワイン選びがスムーズになります。

参考:ワインテイスティングのやり方とは?初心者向けに手順・グラス

「試飲」と「テイスティング」の違い

試飲とテイスティングは、似ているようで目的と手法が大きく異なります。

試飲は、購入前に味を確かめる行為です。

ワイナリーやワインショップで提供されることが多く、『このワインは自分の好みに合うか』を判断するのが主な目的です。

一口飲んで『美味しい』『好みではない』と感じたら、それで十分です。

一方、テイスティングは、ワインを分析的に評価する作業です。

外観・香り・味わい・余韻を順序立てて観察し、ワインの特徴や品質を客観的に把握します。

プロのソムリエやワイン愛好家が行うテイスティングでは、ぶどう品種や産地を当てる『ブラインドテイスティング』も実施されます。

試飲は直感的、テイスティングは分析的と覚えておくと分かりやすいでしょう。

参考:ワイナリーでの試飲のコツ|テイスティング方法

レストランでのホストテイスティングとは

レストランでワインを注文すると、ホストテイスティングを求められることがあります。

これは、注文したワインに品質上の問題がないかを確認するための儀式です。

ワインの味が好みかどうかを判断する場ではないので、注意が必要です。

ホストテイスティングの流れ

  1. ラベルの確認:ソムリエがボトルを見せてくれるので、注文したワインと一致しているかチェックします
  2. 抜栓:コルクを抜いた後、コルクの状態を確認します(カビや異臭がないか)
  3. 少量注がれる:グラスに少量(30ml程度)注がれます
  4. 外観・香り・味わいの確認:ブショネ(カビ臭)、酸化臭、還元臭などの欠陥がないかをチェック
  5. 承認:問題なければ『お願いします』『大丈夫です』と伝え、全員に注いでもらいます

もしワインに異常を感じた場合は、遠慮せずソムリエに伝えましょう。

『少しコルク臭がするような気がするのですが…』と控えめに伝えれば、ソムリエが確認してくれます。

ホストテイスティングは品質チェックが目的なので、30秒〜1分以内に判断するのがマナーです。

参考:レストランで行うホストテイスティングのマナーを知っておこう

【実践編】ワインテイスティングのやり方を5ステップで解説

【実践編】ワインテイスティングのやり方を5ステップで解説

ここからは、ワインテイスティングの具体的な手順を詳しく解説します。

各ステップで何を観察し、どのように評価するのかを理解すれば、テイスティングの精度が飛躍的に向上します。

初心者でも実践しやすいよう、チェックポイントを明確にしています。

ステップ1|外観を見る(色・透明度・粘性)

テイスティングの第一歩は、ワインの外観を観察することです。

色や透明度、粘性から、ワインの品種や熟成度、アルコール度数などの情報を読み取ることができます。

観察のポイント

  • 色の濃淡:赤ワインの場合は、グラスを45度傾けて、ワインとグラスの接点(エッジ部分)の色を確認します。若いワインは紫がかった濃い色、熟成したワインはオレンジがかった淡い色になります
  • 透明度:濁りがないか、輝きがあるかをチェックします。濁りがある場合は、無濾過ワインか、品質に問題がある可能性があります
  • 粘性(ワインの涙):グラスを傾けた後、ワインがゆっくり流れ落ちる様子を観察します。粘性が高いほど、アルコール度数や糖度が高い傾向があります

白ワインの場合は、グラスを傾けずに真横から観察します。

レモンイエロー、ゴールド、琥珀色など、色の変化から熟成度を推測できます。

外観の観察には30秒〜1分かけて、じっくりワインの視覚情報を収集しましょう。

参考:ワインのテイスティングではどんなことに注意する?

ワインテイスティングのやり方とは?初心者向けに手順・グラスの選び方 ...

ステップ2|香りを嗅ぐ(グラスを回す前)

外観の確認が終わったら、次は香りをチェックします。

最初はグラスを回さずに、ワインの自然な香りを捉えることが重要です。

この段階で感じる香りを『第一アロマ(ぶどう由来の香り)』と呼びます。

香りの嗅ぎ方

  1. グラスを鼻に近づけ、軽く香りを吸い込みます
  2. 2〜3回深呼吸するように、ゆっくりと香りを確認します
  3. フルーツ、花、ハーブ、スパイスなど、連想できる香りをメモします

この時点で、ブショネ(コルク由来のカビ臭)や酸化臭などの欠陥臭がないかもチェックします。

異常な香りを感じた場合は、そのワインは飲まずに交換を依頼しましょう。

正常なワインであれば、果実やフローラルな香りが感じられます。

白ワインなら柑橘類やリンゴ、赤ワインならベリー系やプラムなどの香りが一般的です。

参考:ワインのテイスティングを学ぶ!基礎知識をしっかりと身につけ

ステップ3|スワリングして香りを開かせる

第一アロマを確認したら、次はスワリング(グラスを回す)を行います。

スワリングによって、ワインが空気と触れ合い、複雑な香りが引き出されます。

この段階で感じる香りを『第二アロマ(発酵由来の香り)』『第三アロマ(熟成由来の香り)』と呼びます。

スワリングの方法

  1. グラスの脚(ステム)を持ち、テーブルの上に置いたまま回します
  2. 円を描くように、ゆっくりと5〜10回程度回します
  3. 回しすぎると香りが飛んでしまうので、適度な回数を守りましょう

スワリング後は、すぐにグラスを鼻に近づけて香りを確認します。

樽熟成されたワインなら、バニラやトースト、スパイスの香りが加わることがあります。

熟成が進んだワインなら、ドライフルーツや革、土、キノコなどの複雑な香りが感じられます。

香りを5秒ほどかけてじっくりと嗅ぎ、ワインの個性を読み解きましょう。

参考:ワインの表現方法は無限大!フルーツや宝石にも例えるワイン

ステップ4|口に含んで味わう

香りの確認が終わったら、いよいよワインを口に含みます。

この段階では、甘味・酸味・渋味(タンニン)・ボディ感・アルコールの強さを評価します。

味わいの確認方法

  1. 少量を口に含む:10〜15ml程度(ティースプーン2杯分)を口に含みます
  2. 口全体に広げる:舌の上だけでなく、口の中全体にワインを行き渡らせます
  3. 空気を吸い込む:ストローを吸うように口をすぼめて、空気を吸い込みます(これを『アエレーション』と呼びます)。空気と混ざることで、香りが口の中で広がります
  4. 飲み込む:ワインを飲み込み、鼻から抜ける香り(レトロネーザル)を確認します

味わいのチェックポイントは以下の通りです。

  • 甘味:舌の先端で感じる甘さ。辛口・中辛口・甘口のどのカテゴリーか判断します
  • 酸味:舌の両側で感じる酸っぱさ。フレッシュで爽やかな印象を与えます
  • 渋味(タンニン):赤ワインに含まれる苦味や収れん性。口の中が引き締まるような感覚です
  • ボディ感:ワインの重厚感や厚み。ライトボディ・ミディアムボディ・フルボディで表現します
  • アルコール:舌や喉に感じる温かみや刺激

参考:ソムリエが教える!ワインテイスティングのコツ

ステップ5|余韻(フィニッシュ)を確認する

ワインを飲み込んだ後、口の中や鼻に残る香りや味わいを『余韻(フィニッシュ)』と呼びます。

余韻が長く続くほど、高品質なワインとされています。

余韻の評価ポイント

  • 持続時間:余韻が3秒以内なら短い、5〜10秒なら中程度、10秒以上なら長いと評価します
  • 香りの変化:飲み込んだ後に、新しい香りが現れることがあります(例:スパイス、ミネラル感など)
  • バランス:甘味・酸味・渋味が調和しているか、不快な苦味や雑味が残らないかを確認します

余韻が長く、心地よい香りが持続するワインは、完成度が高いと判断できます。

逆に、余韻がすぐに消えたり、不快な苦味が残る場合は、ワインのバランスが悪い可能性があります。

余韻の確認には30秒〜1分かけて、じっくりとワインの最終印象を評価しましょう。

グラスの正しい持ち方・回し方|テイスティングの基本動作

グラスの正しい持ち方・回し方|テイスティングの基本動作

ワインテイスティングでは、グラスの持ち方や回し方も重要なポイントです。

正しい所作を身につけることで、ワインの温度管理ができ、香りを最大限に引き出すことができます。

ここでは、基本的なテクニックを解説します。

グラスの持ち方|脚(ステム)を持つ理由

ワイングラスは、必ず脚(ステム)の部分を持つようにしましょう。

ボウル(ワインが入る部分)を持つと、以下のような問題が発生します。

  • 温度が上がる:手の温度がワインに伝わり、特に白ワインやスパークリングワインの適温が保てなくなります
  • 指紋が付く:グラスが汚れ、外観の観察がしづらくなります
  • 香りが妨げられる:手の匂いがワインの香りと混ざってしまう可能性があります

正しい持ち方

  1. 親指、人差し指、中指でステムを軽く挟むように持ちます
  2. 薬指と小指はステムに添えるか、グラスの台座(フット)を支えます
  3. 力を入れすぎず、リラックスした状態で持ちましょう

スワリングする際も、ステムを持ったままグラスを回します。

慣れないうちは、グラスをテーブルに置いたまま回す方が安全です。

参考:ワインのテイスティングのやり方とは?楽しむためのコツや

スワリングのコツ|回す方向・回数・注意点

スワリングは、ワインの香りを開かせるために欠かせない動作です。

しかし、やりすぎると香りが飛んでしまうため、適切な回し方を覚えることが大切です。

スワリングの基本

  • 回す方向:右利きの人は反時計回り、左利きの人は時計回りが基本です。ただし、方向に厳密な決まりはなく、自分がやりやすい方向で構いません
  • 回数:5〜10回程度をゆっくりと回します。回しすぎると香りが飛んでしまうので注意しましょう
  • 速度:急激に回すとワインがこぼれる危険があります。ゆっくりと円を描くように回しましょう

スワリングの練習方法

初心者の方は、まずテーブルの上にグラスを置いたまま練習するのがおすすめです。

  1. グラスをテーブルに置き、ステムを持ちます
  2. ゆっくりと円を描くようにグラスを動かします
  3. ワインが波打つように動くのを確認しながら、5〜10回回します

慣れてきたら、グラスを持ち上げた状態でスワリングに挑戦してみましょう。

最初は水を入れて練習すると、こぼす心配がありません。

参考:ワインテイスティングのやり方とは?初心者向けに手順・グラス

初心者がやりがちな失敗5つと改善ポイント

初心者がやりがちな失敗5つと改善ポイント

ワインテイスティングを始めたばかりの方は、知らず知らずのうちに失敗してしまうことがあります。

ここでは、初心者が陥りやすい5つの失敗と、その改善方法を紹介します。

これらを意識するだけで、テイスティングの精度が格段に向上します。

失敗1|外観・香りを飛ばしていきなり飲む

最も多い失敗が、外観や香りの確認をスキップして、いきなり飲んでしまうことです。

テイスティングは、視覚・嗅覚・味覚の順序で情報を積み重ねることで、ワインの全体像を把握できます。

いきなり飲むと、外観や香りから得られる重要な情報を見逃してしまいます。

改善ポイント

  • 必ず『外観→香り(スワリング前)→香り(スワリング後)→味わい→余韻』の順序を守りましょう
  • 各ステップに30秒〜1分かけて、じっくり観察する習慣をつけましょう
  • 急いで飲む必要はありません。ワインは時間をかけて楽しむものです

この順序を守るだけで、ワインの特徴を正確に捉えられるようになります。

失敗2|グラスを回しすぎて香りが飛ぶ

スワリングをしすぎると、せっかくの香りが飛んでしまいます。

『たくさん回せば香りが強くなる』と誤解している方も多いですが、実際は逆効果です。

過度なスワリングは、揮発性の高い香り成分を失わせてしまいます。

改善ポイント

  • スワリングは5〜10回程度にとどめましょう
  • 回した後は、すぐにグラスを鼻に近づけて香りを確認しましょう
  • 香りが弱いと感じたら、再度軽く回してから嗅ぐことも可能です

適度なスワリングを心がけることで、ワインの香りを最大限に楽しめます。

失敗3|表現しようとしすぎて混乱する

初心者が陥りがちなのが、『正確に表現しなければ』と考えすぎて混乱することです。

テイスティングコメントには専門用語が多く、『カシスの香り』『ミネラル感』といった表現を使おうとすると、かえって自分の感覚が分からなくなります。

改善ポイント

  • 最初は『甘い』『酸っぱい』『渋い』といったシンプルな言葉で十分です
  • 『〇〇のような香り』ではなく、『フルーツっぽい』『花っぽい』といった大まかなカテゴリーで捉えましょう
  • テイスティングは正解を当てるゲームではありません。自分が感じたことを素直に表現することが大切です

経験を積むうちに、自然と表現力が豊かになっていきます。

焦らず、自分のペースで楽しみましょう。

失敗4|他人の意見や価格に左右される

『高級ワインだから美味しいはずだ』『ソムリエが褒めていたから良いワインだ』と、先入観で判断してしまうことも失敗の一つです。

テイスティングは、自分の感覚を信じることが最も重要です。

改善ポイント

  • ブラインドテイスティング(ラベルを隠した状態で飲む)を試してみましょう。価格や産地に左右されず、純粋な味わいを評価できます
  • 他人の意見は参考程度にとどめ、自分の感じたことを第一に考えましょう
  • 『このワインは自分には合わない』と感じたら、それが正しい評価です。無理に好きになる必要はありません

自分の嗜好を大切にすることで、本当に好きなワインに出会えるようになります。

失敗5|1種類のワインだけで練習する

同じワインばかり飲んでいても、テイスティング能力は向上しません。

ワインの個性を理解するには、複数の品種や産地を比較することが不可欠です。

改善ポイント

  • 異なる品種のワインを2〜3本同時に飲み比べてみましょう(例:シャルドネとソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワール)
  • 同じ品種でも産地が異なるワインを比較すると、テロワール(土地の個性)を理解できます
  • 毎回違うワインに挑戦することで、経験値が蓄積され、テイスティング能力が飛躍的に向上します

多様なワインに触れることが、上達への最短ルートです。

ワインテイスティングの表現方法|すぐ使えるフレーズ集

ワインテイスティングの表現方法|すぐ使えるフレーズ集

ワインテイスティングで最も難しいのが、感じたことを言葉にすることです。

ここでは、香りや味わいを表現するための具体的なフレーズを紹介します。

これらの言葉を使えば、テイスティングコメントがスムーズに書けるようになります。

香りの表現|カテゴリー別ワード一覧

ワインの香りは、大きく以下のカテゴリーに分類できます。

果実系(フルーツ)

  • 柑橘類:レモン、ライム、グレープフルーツ、オレンジ
  • 白い果実:リンゴ、洋梨、白桃、ライチ
  • 赤い果実:イチゴ、ラズベリー、チェリー、クランベリー
  • 黒い果実:カシス、ブラックベリー、ブルーベリー、プラム
  • トロピカル:パイナップル、マンゴー、パッションフルーツ

花・植物系(フローラル)

  • 白い花:ジャスミン、アカシア、スイカズラ
  • バラ、スミレ、ハイビスカス
  • ハーブ:ミント、バジル、ユーカリ、タイム

スパイス系

  • 黒コショウ、クローブ、シナモン、ナツメグ、バニラ

樽・熟成系

  • トースト、バター、カラメル、チョコレート、コーヒー、ロースト香

ミネラル・土系

  • 石灰、火打ち石、湿った土、キノコ、腐葉土

これらのカテゴリーを覚えておくと、香りを表現しやすくなります。

参考:ワインの表現方法は無限大!フルーツや宝石にも例えるワイン

初めてのワインテイスティング!手順と用語を誰よりも簡単に説明 ...

味わいの表現|甘味・酸味・渋味・ボディ

味わいの表現は、以下の要素に注目すると整理しやすくなります。

甘味

  • 辛口:糖度をほとんど感じない
  • 中辛口:ほんのりとした甘みがある
  • 中甘口:明確な甘味を感じる
  • 甘口:デザートワインのような濃厚な甘さ

酸味

  • 低い:まろやかでソフトな印象
  • 中程度:バランスが取れている
  • 高い:キリッとした爽やかさ、フレッシュな印象

渋味(タンニン)※赤ワインのみ

  • 柔らかい:滑らかで優しい渋味
  • 中程度:適度な収れん性
  • 強い:しっかりとした骨格、ドライな印象

ボディ感

  • ライトボディ:軽やか、スムーズ、透明感がある
  • ミディアムボディ:程よい厚み、バランスが良い
  • フルボディ:重厚、濃厚、力強い

アルコール

  • 低い(11%以下):軽快、飲みやすい
  • 中程度(12〜13.5%):バランスが良い
  • 高い(14%以上):温かみ、ボリューム感

これらの要素を組み合わせることで、ワインの味わいを的確に表現できます。

テイスティングコメントのテンプレート

最後に、テイスティングコメントをまとめる際のテンプレートを紹介します。

このフォーマットに沿って書けば、誰でも分かりやすいコメントが作成できます。

【白ワインのテンプレート例】

『レモンイエローの美しい色合い。柑橘類や白い花の爽やかな香り。口に含むと、キリッとした酸味とミネラル感が広がり、フレッシュでクリーンな印象。ライトボディで、余韻は短めだが、爽快感が心地よい。食前酒や魚介料理に最適。』

【赤ワインのテンプレート例】

『深みのあるルビー色。ブラックベリーやプラムの濃厚な香りに、バニラやスパイスのニュアンスが加わる。口に含むと、しっかりとしたタンニンと豊かな果実味が調和し、フルボディの力強さを感じる。余韻は長く、チョコレートのような甘い香りが残る。肉料理やチーズと好相性。』

このテンプレートをベースに、自分の感じたことを自由に追加してみましょう。

参考:ソムリエが教える!ワインテイスティングのコツ

自宅でできるワインテイスティングの練習方法

自宅でできるワインテイスティングの練習方法

ワインテイスティングの技術は、自宅で手軽に練習できます。

ここでは、必要な道具や練習におすすめのワイン、上達のコツを紹介します。

継続的に練習することで、テイスティング能力は確実に向上します。

最低限必要なもの3つ

自宅でテイスティングを行うために、最低限必要なものは以下の3つです。

1. ワイングラス

テイスティングには、INAO型(国際規格)やISO型のグラスが最適です。

これらは香りを集めやすい形状で、プロのテイスターも使用しています。

価格は1脚1,000円〜2,000円程度で、ワイン専門店やオンラインショップで購入できます。

もし専用グラスがない場合は、普通のワイングラスでも構いませんが、ボウルが大きめで、脚のあるタイプを選びましょう。

2. 白い布またはテーブルクロス

ワインの外観を正確に観察するためには、白い背景が必要です。

白い紙やテーブルクロスを敷いて、その上でグラスを傾けると、色合いがはっきり見えます。

3. ノートとペン

テイスティングノートを記録することで、自分の成長を振り返ることができます。

ワインの名前、産地、品種、外観、香り、味わい、余韻、総合評価をメモしておきましょう。

後で見返すと、自分の嗜好の変化や、テイスティング能力の向上を実感できます。

練習におすすめのワイン|品種別3選

初心者がテイスティングを練習するなら、特徴がはっきりしたワインを選ぶのがポイントです。

以下の品種は、個性が分かりやすく、比較しやすいのでおすすめです。

白ワイン

  • ソーヴィニヨン・ブラン:柑橘類やハーブの爽やかな香り、キリッとした酸味が特徴。ニュージーランド産がおすすめ
  • シャルドネ:樽熟成されたものはバターやバニラの香り、樽を使わないものはフレッシュな果実味。カリフォルニアやブルゴーニュ産が代表的
  • リースリング:花や蜂蜜の甘い香り、ミネラル感が豊か。ドイツ産が有名

赤ワイン

  • カベルネ・ソーヴィニヨン:カシスやブラックベリーの濃厚な香り、しっかりとしたタンニン。チリやカリフォルニア産がコスパ良好
  • ピノ・ノワール:イチゴやチェリーの繊細な香り、柔らかいタンニン。ブルゴーニュやニュージーランド産がおすすめ
  • シラー(シラーズ):黒胡椒やスパイスの香り、力強い果実味。オーストラリア産が代表的

これらのワインを2〜3本同時に飲み比べると、品種ごとの違いがよく分かります。

価格は1本1,500円〜3,000円程度で十分です。

参考:ワインテイスティングのやり方とは?初心者向けに手順・グラス

上達が早まる練習のコツ

テイスティング能力を効率よく伸ばすためのコツを紹介します。

1. 飲み比べを習慣化する

週に1回、2〜3本のワインを同時にテイスティングする習慣をつけましょう。

比較することで、違いが明確になり、記憶に残りやすくなります。

2. ブラインドテイスティングに挑戦

ラベルを隠した状態で飲むことで、先入観を排除し、純粋な感覚でワインを評価できます。

家族や友人に協力してもらい、品種や産地を当てるゲームをすると楽しく練習できます。

3. テイスティングノートを記録する

毎回ノートに記録することで、自分の成長が可視化されます。

半年後、1年後に見返すと、『こんなに上達したんだ』と実感できるでしょう。

4. ワインスクールやセミナーに参加する

独学だけでなく、プロの指導を受けることで、正しい知識と技術が身につきます。

次のセクションで、ワインスクールや資格について詳しく解説します。

本格的に学びたい人へ|グラス・スクール・資格

本格的に学びたい人へ|グラス・スクール・資格

ワインテイスティングをもっと深く学びたい方のために、専用グラスの選び方、ワインスクールの活用法、取得できる資格について解説します。

本格的に学ぶことで、趣味の域を超えたワインの知識と技術が身につきます。

テイスティンググラスの選び方

テイスティングに適したグラスを選ぶことで、ワインの香りや味わいをより正確に評価できます。

おすすめのグラスタイプ

  • INAO型グラス:フランス国立原産地名称研究所が規定した国際標準グラス。香りを集めやすく、プロのテイスターも使用。価格は1脚1,000円〜2,000円
  • ISO型グラス:国際標準化機構(ISO)が定めた規格グラス。INAO型とほぼ同じ形状で、テイスティングコンテストでも使われます
  • リーデル ヴィノム シリーズ:品種ごとに最適化されたグラス。シャルドネ用、カベルネ用など、用途に応じて選べます。1脚3,000円〜5,000円

初心者の方は、まずINAO型またはISO型を1〜2脚購入することをおすすめします。

これらは汎用性が高く、赤白問わず使用できます。

慣れてきたら、品種別のグラスを揃えて、より繊細な違いを楽しむのも良いでしょう。

ワインスクール・セミナーの活用

独学だけでは限界があるため、ワインスクールやセミナーを活用するのがおすすめです。

プロの講師から直接指導を受けることで、正しい知識と技術が短期間で身につきます。

ワインスクールの種類

  • 初心者向けコース:ワインの基礎知識、テイスティングの基本を学べるコース。1回2時間×6回で、受講料は3万円〜5万円程度
  • 資格取得コース:ソムリエやワインエキスパートの資格取得を目指すコース。半年〜1年かけてじっくり学びます。受講料は10万円〜30万円
  • 単発セミナー:特定のテーマ(イタリアワイン、シャンパーニュなど)を深掘りするセミナー。1回5,000円〜1万円程度

オンラインスクールの活用

最近では、オンラインでワインを学べるサービスも増えています。

自宅にワインが届き、オンライン講座で学べる『ホームワインスクール』などが人気です。

通学の手間がなく、自分のペースで学べるのがメリットです。

参考:ワインテイスティングのやり方とは?初心者向けに手順・グラス

ワイン資格の種類と学習ロードマップ

ワインの知識を体系的に学び、資格を取得することで、趣味がさらに充実します。

日本で取得できる主なワイン資格は以下の通りです。

日本ソムリエ協会(JSA)認定資格

  • ソムリエ:飲食業界で働く人向けの資格。ワインサービスの知識と技術を証明します。受験資格は実務経験3年以上
  • ワインエキスパート:一般愛好家向けの資格。ソムリエと同等の知識を問われますが、実務経験は不要
  • シニアソムリエ・シニアワインエキスパート:上級資格。より専門的な知識が求められます

学習ロードマップ

  1. 初級(3〜6ヶ月):ワインスクールの初心者コースで基礎を学ぶ。主要品種、産地、テイスティングの基本を習得
  2. 中級(6ヶ月〜1年):ワインエキスパートやソムリエの資格取得を目指す。専門スクールで体系的に学習
  3. 上級(1年以上):シニア資格やWSET(Wine & Spirit Education Trust)のディプロマコースに挑戦。国際的に通用する知識を習得

資格取得は目標にはなりますが、最も大切なのは『ワインを楽しむこと』です。

無理に資格を取る必要はなく、自分のペースで学び続けることが何よりも重要です。

ワインテイスティングに関するよくある質問

ワインテイスティングに関するよくある質問

ワインテイスティングについて、初心者が抱きがちな疑問をQ&A形式でまとめました。

これらを読めば、テイスティングに関する不安や疑問が解消されます。

Q. テイスティングは何分くらいかかる?

A: 1本のワインをじっくりテイスティングする場合、通常3〜5分が目安です。初心者の方は、各ステップを丁寧に確認するため、5〜10分かかることもあります。レストランでのホストテイスティングでは、品質チェックが目的なので、2〜3分以内に判断するのが一般的です。自宅での練習では時間制限を気にせず、じっくり観察することをおすすめします。

Q. ワインを回す方向に決まりはある?

A: スワリングの方向に厳密な決まりはありません。一般的には、右利きの人は反時計回り、左利きの人は時計回りが推奨されていますが、これは単に『自分側にワインが飛び散らないようにするため』の配慮です。どちらの方向でも香りの引き出し方に違いはないので、自分がやりやすい方向で問題ありません。大切なのは、ゆっくりと円を描くように回すことです。

Q. テイスティングで音を立てていい?

A: はい、テイスティングでは意図的に音を立てることがあります。ワインを口に含んだ後、ストローを吸うように空気を吸い込む『アエレーション』という技法では、『スーッ』という音がします。これは、ワインと空気を混ぜて香りを口の中で広げるための正しい方法です。ただし、公の場やレストランでは、周囲への配慮も必要です。大きな音を立てすぎないよう注意しましょう。

Q. 赤ワインと白ワインでやり方は違う?

A: 基本的な手順は同じですが、観察のポイントに若干の違いがあります。赤ワインは、グラスを45度傾けてエッジ部分の色を確認しますが、白ワインは真横から色を観察します。また、赤ワインは渋味(タンニン)の評価が重要ですが、白ワインではタンニンがほとんどないため、酸味やミネラル感に注目します。いずれにしても、『外観→香り→味わい→余韻』の順序は変わりません。

まとめ|今日から実践できるテイスティングチェックリスト

ワインテイスティングは、基本の5ステップを押さえれば、初心者でも今日から実践できます。

最後に、テイスティングの流れを振り返り、すぐに使えるチェックリストをまとめます。

テイスティングチェックリスト

  • 外観を見る:色の濃淡、透明度、粘性を確認(30秒〜1分)
  • 香りを嗅ぐ(スワリング前):自然な香りを捉え、欠陥臭がないかチェック(30秒〜1分)
  • スワリングする:グラスを5〜10回程度ゆっくり回して香りを開かせる
  • 香りを再確認:複雑なアロマを楽しむ(30秒〜1分)
  • 口に含んで味わう:甘味・酸味・渋味・ボディ感・アルコールを評価(1〜2分)
  • 余韻を確認:飲み込んだ後の香りや味わいの持続時間をチェック(30秒〜1分)
  • 記録する:テイスティングノートに感想をメモして、次回に活かす

テイスティング上達のポイント

  • 複数のワインを比較して、違いを明確にする
  • ブラインドテイスティングで先入観を排除する
  • 自分の感覚を信じ、他人の意見に左右されない
  • 継続的に練習し、テイスティングノートを記録する
  • ワインスクールやセミナーで専門知識を学ぶ

ワインテイスティングは、知識よりも経験が重要です。

まずは1本のワインを手に取り、この記事で紹介した5ステップを実践してみてください。

繰り返し練習することで、ワインの奥深い世界が開けていきます。

今日から、あなたもワインテイスティングを楽しんでみませんか?

参考:ワインテイスティングのやり方とは?初心者向けに手順・グラス

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次