ワインを飲むとくしゃみが出る原因と対策|アレルギーとの違いも解説

ワインを飲むとくしゃみが出る原因と対策|アレルギーとの違いも解説

ワインを楽しんでいるとき、突然のくしゃみに悩まされた経験はありませんか?特に赤ワインを飲むと立て続けにくしゃみが出て、せっかくの時間が台無しになってしまうことも。実はこれ、ワインに含まれる特定の成分が原因かもしれません。この記事では、ワインでくしゃみが出る3つの原因から、アレルギーとの違い、今すぐ実践できる5つの対策まで徹底解説します。自分に合ったワインの選び方を知って、安心してワインを楽しみましょう。

目次

ワインでくしゃみが出るのは危険?まず知っておきたい結論

ワインでくしゃみが出るのは危険?まず知っておきたい結論

ワインを飲んでくしゃみが出ても、多くの場合は過度に心配する必要はありません。

ほとんどのケースでは、ワインに含まれるヒスタミンや亜硫酸塩といった成分に対する一時的な反応であり、深刻な健康被害につながることは少ないのです。

ただし、くしゃみ以外の症状が併発する場合や、症状が悪化していく場合には注意が必要です。

まずは自分の症状が一時的なものか、それとも医療機関の受診が必要なレベルなのかを見極めることが大切です。

多くの場合は一時的な反応で過度な心配は不要

ワインを飲んだときのくしゃみは、体がワインに含まれる特定の成分に反応しているサインです。

特に赤ワインに多く含まれるヒスタミンという物質は、鼻の粘膜を刺激してくしゃみや鼻水を引き起こすことがあります。

これは花粉症のメカニズムに似ていますが、アレルギー反応とは異なり、体内でヒスタミンを分解する能力に個人差があることが原因です。

くしゃみが数回出る程度で、その後は落ち着くようであれば、基本的には心配いりません。

飲む量を調整したり、ワインの種類を変えたりすることで症状を軽減できることが多いです。

参考:ワインで『くしゃみ』をしてしまう原因とは?

ただし注意が必要な危険サインとは

一方で、以下のような症状が見られる場合はすぐに医療機関を受診する必要があります。

  • くしゃみと同時に呼吸困難や喘鳴(ゼーゼーという呼吸音)が起こる
  • 顔や唇、舌が腫れる
  • 全身に蕁麻疹が広がる
  • 血圧低下やめまい、意識がもうろうとする
  • 激しい腹痛や嘔吐を伴う

これらはアナフィラキシーショックの兆候である可能性があり、命に関わる重篤な状態です。

特に喘息を持っている方は、ワインに含まれる亜硫酸塩(酸化防止剤)によって喘息発作が誘発されるリスクが高いため、注意が必要です。

また、以前は問題なかったのに突然症状が出始めた場合も、体質の変化やアレルギーの発症を疑い、専門医に相談することをおすすめします。

ワインを飲むとくしゃみが出る3つの原因

ワインを飲むとくしゃみが出る3つの原因

ワインを飲むとくしゃみが出る原因は、主に3つの成分に分けられます。

それぞれの成分がどのように体に作用するのかを理解することで、自分に合ったワイン選びや対策が可能になります。

ここでは、ヒスタミン・亜硫酸塩・タンニンという3つの主要な原因物質について詳しく解説します。

原因①ヒスタミン|赤ワインに特に多く含まれる成分

ヒスタミンは、ワインの発酵過程で自然に生成される物質です。

特に赤ワインには白ワインの約20〜200倍のヒスタミンが含まれているとされ、これがくしゃみや鼻水の主な原因となります。

ヒスタミンは、アレルギー反応を引き起こす物質としても知られており、鼻の粘膜を刺激して炎症を起こす特徴があります。

通常、私たちの体内にはヒスタミンを分解する酵素(DAO酵素)が存在しますが、この酵素の働きが弱い人や、一度に大量のヒスタミンを摂取した場合には、くしゃみや鼻づまりといった症状が現れやすくなります。

特に、長期熟成された赤ワインほどヒスタミン含有量が多い傾向にあります。

参考:ワインでくしゃみが出る原因と対策を徹底解説

ワインでくしゃみが出る原因と対策を徹底解説 | ワインワインワイン

原因②亜硫酸塩(酸化防止剤)|喘息持ちの方は要注意

亜硫酸塩は、ワインの酸化や腐敗を防ぐために広く使用されている酸化防止剤です。

ほとんどのワインに含まれており、ラベルには『酸化防止剤(亜硫酸塩)』と表示されています。

亜硫酸塩自体は少量であれば健康に害はありませんが、喘息患者の約5〜10%が亜硫酸塩に対して過敏反応を示すとされています。

この反応により、くしゃみだけでなく、咳や呼吸困難、喘鳴といった呼吸器症状が現れることがあります。

特に白ワインやスパークリングワインには赤ワインよりも多くの亜硫酸塩が使用される傾向があるため、喘息を持っている方は注意が必要です。

参考:ワインと亜硫酸の問題

原因③タンニン・その他の成分|樽熟成ワインで反応する人も

タンニンは、赤ワインに渋みや複雑さを与える成分で、ブドウの果皮や種、樽から抽出されます。

タンニンそのものは抗酸化作用があり健康に良いとされていますが、敏感な人にとっては鼻や喉の粘膜を刺激することがあります。

特に樽熟成されたワインには、木材由来のタンニンも含まれるため、反応が出やすい傾向にあります。

また、ワインには酵母やバクテリア由来のタンパク質、ペプチドなど、さまざまな成分が含まれており、これらもアレルギー様症状を引き起こす可能性があります。

さらに、ワイン製造過程で使用される清澄剤(卵白、魚由来のゼラチンなど)が微量に残留している場合、食物アレルギーを持つ方は反応することがあります。

参考:ワインに含まれる食物アレルゲンと有害化学成分に関する規制(PDF)

ワインアレルギーとヒスタミン不耐症の違い

ワインアレルギーとヒスタミン不耐症の違い

ワインを飲んでくしゃみが出る原因を理解するには、ワインアレルギーヒスタミン不耐症の違いを知ることが重要です。

この2つは症状が似ているため混同されがちですが、発症メカニズムや対処法が全く異なります。

自分の症状がどちらに該当するかを正確に把握することで、適切な対策を取ることができます。

アレルギー=免疫反応|少量でも重篤化の可能性

ワインアレルギーは、体の免疫システムがワインに含まれる特定の物質(タンパク質など)を『異物』と認識し、過剰に反応する状態です。

これはIgE抗体が関与する即時型アレルギー反応であり、摂取後数分から数時間以内に症状が現れます。

ワインアレルギーの特徴は以下の通りです。

  • ごく少量でも症状が出る
  • 毎回同じワインで必ず反応する
  • 症状が徐々に悪化する可能性がある
  • アナフィラキシーショックのリスクがある
  • 血液検査や皮膚テストで診断可能

真のワインアレルギーは比較的まれですが、ブドウや酵母、清澄剤に使われる卵白や魚由来成分に対するアレルギーが原因となることがあります。

もし少量のワインでも毎回症状が出る場合や、症状が徐々に悪化している場合は、アレルギー専門医の診察を受けることをおすすめします。

参考:知らないと危険?酒アレルギーについて

ヒスタミン不耐症=代謝の問題|量に依存する

ヒスタミン不耐症は、アレルギーとは異なり、体内でヒスタミンを分解する酵素(DAO酵素)の不足によって起こります。

免疫システムは関与せず、単純にヒスタミンの代謝能力の問題です。

ヒスタミン不耐症の特徴は以下の通りです。

  • 摂取量に比例して症状が出る(少量なら問題ない場合も)
  • 体調によって症状の出方が変わる
  • 赤ワイン、熟成チーズ、発酵食品など複数の食品で症状が出る
  • くしゃみ、鼻水、頭痛、消化不良などの症状
  • 血液検査では診断が難しい(除外診断が中心)

ヒスタミン不耐症の場合、グラス1杯程度なら問題なくても、2〜3杯飲むと症状が出るといったパターンが一般的です。

また、女性ホルモンの変動や腸内環境、ストレスなどによってDAO酵素の働きが変化するため、同じ量を飲んでも体調次第で症状が出たり出なかったりすることがあります。

ヒスタミン不耐症が疑われる場合は、ヒスタミンの多い食品(熟成チーズ、サラミ、発酵食品など)を一定期間控える『低ヒスタミン食』を試すことで、症状が改善するかどうかを確認できます。

参考:お酒を飲むとくしゃみが出る?その原因と対策を徹底解説!

ワインでくしゃみが出るときの5つの対策

ワインでくしゃみが出るときの5つの対策

ワインを飲むとくしゃみが出る場合でも、諦める必要はありません。

ここでは、今すぐ実践できる5つの具体的な対策をご紹介します。

自分に合った方法を見つけて、ワインを快適に楽しみましょう。

対策①白ワインやスパークリングワインを選ぶ

赤ワインでくしゃみが出る方は、白ワインやスパークリングワインに切り替えることで症状が軽減される可能性があります。

白ワインのヒスタミン含有量は、赤ワインの約10〜20分の1程度と言われています。

また、白ワインはタンニンの含有量も少ないため、粘膜への刺激が穏やかです。

特におすすめなのは、以下のようなワインです。

  • 辛口の白ワイン(シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン)
  • スパークリングワイン(シャンパン、プロセッコ)
  • ロゼワイン(軽めのタイプ)
  • 短期熟成の若いワイン

ただし、白ワインには赤ワインより多くの亜硫酸塩が含まれていることがあるため、喘息を持つ方は注意が必要です。

参考:ワイン症 | ひのクリニック

対策②飲む前に軽く食事を摂っておく

空腹状態でワインを飲むと、ヒスタミンなどの成分が急速に吸収されて症状が出やすくなります。

飲む前に軽く食事を摂っておくことで、吸収速度が緩やかになり、症状を軽減できます。

おすすめの食べ物は以下の通りです。

  • 炭水化物(パン、ご飯、パスタ)
  • 脂質を含む食品(チーズ、ナッツ、オリーブオイル)
  • タンパク質(肉、魚、卵)

逆に避けたいのは、ヒスタミンを多く含む食品との組み合わせです。

熟成チーズ、サラミ、スモークサーモン、トマトソース、発酵食品などと一緒に摂ると、ヒスタミンの総摂取量が増えて症状が悪化する可能性があります。

ワインを楽しむ際は、まず軽食を取ってから、ゆっくりと飲み始めましょう。

対策③ゆっくり少量ずつ飲む|和らぎ水を活用

ワインを一気に飲むと、体内のヒスタミン濃度が急上昇し、症状が出やすくなります。

ゆっくりと少量ずつ飲むことで、体がヒスタミンを代謝する時間的余裕ができ、症状を抑えることができます。

具体的には、以下のような飲み方を心がけましょう。

  • 1杯を15〜20分かけて飲む
  • ワインと水を交互に飲む『和らぎ水』を実践
  • 1回の飲酒でグラス1〜2杯までに抑える
  • 一口ごとに少し間を置く

『和らぎ水』とは、日本酒やワインを飲む際に水を一緒に飲む習慣のことで、アルコールやヒスタミンの濃度を薄める効果があります。

ワイン1杯に対して、同量程度の水を飲むのが理想的です。

これにより、脱水症状の予防にもなり、二日酔いのリスクも減らすことができます。

対策④抗ヒスタミン薬の事前服用を検討する

ヒスタミン不耐症によるくしゃみが強い場合、抗ヒスタミン薬の事前服用が有効なことがあります。

抗ヒスタミン薬は、花粉症やアレルギー性鼻炎に使われる薬で、ヒスタミンの働きをブロックします。

ただし、抗ヒスタミン薬とアルコールの併用には注意が必要です。

以下の点に留意してください。

  • 必ず医師や薬剤師に相談してから服用する
  • 眠気が強くなる可能性があるため、運転は避ける
  • 第二世代抗ヒスタミン薬(アレグラ、クラリチンなど)が比較的安全
  • ワインを飲む30分〜1時間前に服用
  • 効果には個人差があり、全ての人に有効とは限らない

また、市販の抗ヒスタミン薬には『アルコールとの併用注意』と記載されているものが多いため、使用前に必ず添付文書を確認しましょう。

長期的には、症状の原因を特定して根本的な対策を取ることが望ましいです。

対策⑤酸化防止剤無添加・オーガニックワインを試す

亜硫酸塩に敏感な方は、酸化防止剤無添加ワインオーガニックワインを選ぶことで症状が改善される可能性があります。

酸化防止剤無添加ワインとは、亜硫酸塩を意図的に添加していないワインのことです(発酵過程で微量に生成される場合はあります)。

また、オーガニックワインは化学肥料や農薬を使わずに栽培されたブドウを使用しており、残留農薬による反応を避けられる可能性があります。

選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • ラベルに『酸化防止剤無添加』『サンスルフィット』の表記があるもの
  • オーガニック認証マーク(EUオーガニック、エコサート等)付きのもの
  • ビオディナミ(バイオダイナミック)農法のワイン
  • 自然派ワイン、ナチュラルワイン

ただし、これらのワインは保存状態に敏感で、開栓後の酸化が早いため、早めに飲み切ることをおすすめします。

また、酸化防止剤無添加でもヒスタミンは含まれているため、ヒスタミン不耐症の方は別の対策も併用しましょう。

くしゃみが出にくいワインの選び方

くしゃみが出にくいワインの選び方

ワイン選びの段階で、くしゃみが出にくいタイプを選ぶことができます。

ここでは、購入時にチェックすべき具体的なポイントを解説します。

自分に合ったワインを見つけるための参考にしてください。

ヒスタミン含有量が少ない傾向のワインとは

ヒスタミン含有量は、ワインの製造方法や熟成期間によって大きく異なります。

一般的に、以下の特徴を持つワインはヒスタミンが少ない傾向にあります。

  • 白ワイン、ロゼワイン(赤ワインより少ない)
  • 若いヴィンテージのワイン(収穫から1〜3年以内)
  • 軽めのボディのワイン(フルボディより軽めの方が少ない傾向)
  • ステンレスタンク熟成のワイン(樽熟成より少ない)
  • マロラクティック発酵を経ていないワイン
  • 低温発酵されたワイン

逆に、長期熟成の赤ワイン、樽熟成ワイン、フルボディの濃厚なワインはヒスタミン含有量が多い傾向にあります。

例えば、ボジョレー・ヌーヴォーのような若くてフレッシュなワインは、ヒスタミンが比較的少ないとされています。

また、一部のワイナリーでは、ヒスタミン含有量を明示している商品もあるため、気になる方は確認してみると良いでしょう。

購入時にチェックすべきポイント

ワインを購入する際には、ラベルや商品説明から以下の情報をチェックしましょう。

【必ずチェックすべき項目】

  • 酸化防止剤の有無:『酸化防止剤(亜硫酸塩)』の表記を確認
  • ヴィンテージ(収穫年):新しい年号のものを選ぶ
  • ブドウ品種:ピノ・ノワールやガメイなど軽めの品種が比較的安全
  • オーガニック認証:認証マークの有無
  • アルコール度数:低めのもの(10〜12%程度)が刺激が少ない

【避けた方が良いワインの特徴】

  • 『Reserve(リザーブ)』『Gran Reserva(グラン・レゼルバ)』など長期熟成を示す表記
  • 『Barrel Aged(樽熟成)』『Oak(オーク)』などの表記
  • カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなど濃厚な品種
  • アルコール度数が14%以上の高アルコールワイン

また、ワインショップのスタッフに『くしゃみが出やすいので、軽めで若いワインを探している』と相談するのも有効です。

専門知識を持つスタッフであれば、適切なワインを提案してくれるでしょう。

こんな症状が出たらすぐ病院へ|危険サインチェックリスト

こんな症状が出たらすぐ病院へ|危険サインチェックリスト

ワインを飲んで軽いくしゃみが出る程度なら問題ありませんが、以下のような症状が現れた場合はすぐに医療機関を受診してください。

命に関わる重篤な反応の可能性があります。

アナフィラキシーの兆候を見逃さない

アナフィラキシーショックは、全身性のアレルギー反応で、迅速な対応が必要な緊急事態です。

以下の症状が1つでも現れたら、すぐに救急車を呼ぶか、最寄りの救急病院を受診してください。

【すぐに病院へ行くべき危険サイン】

  • 呼吸器症状:息苦しい、喉が締め付けられる感じ、ゼーゼーという呼吸音、声がかすれる
  • 循環器症状:血圧低下、立ちくらみ、意識がもうろうとする、脈が速い・弱い
  • 皮膚症状:全身の蕁麻疹、顔・唇・舌の腫れ、まぶたの腫れ
  • 消化器症状:激しい腹痛、繰り返す嘔吐、下痢
  • 神経症状:強い不安感、意識障害、けいれん

アナフィラキシーは、初回の症状が軽くても数時間後に二相性の反応で症状が再発・悪化することがあります。

一度症状が治まっても、最低4〜6時間は注意深く観察し、異変があればすぐに受診してください。

既にアレルギーがあると診断されている方は、医師の指示でエピペン(アドレナリン自己注射薬)を携帯することも検討しましょう。

受診すべき診療科と検査内容

ワインを飲んで繰り返しくしゃみや他の症状が出る場合、アレルギー科・耳鼻咽喉科・内科を受診しましょう。

特にアレルギー専門医がいる医療機関がおすすめです。

【診察で伝えるべき情報】

  • どのタイプのワイン(赤・白・スパークリング)で症状が出るか
  • どのくらいの量を飲んだときに症状が出るか
  • 症状が出るまでの時間
  • 具体的な症状(くしゃみ、鼻水、皮膚症状、呼吸器症状など)
  • 他の食品やアルコールでも同様の症状があるか
  • 既往症(喘息、アトピー、花粉症など)

【実施される可能性がある検査】

  • 血液検査:特異的IgE抗体検査(ブドウ、酵母などに対する抗体を調べる)
  • 皮膚プリックテスト:疑わしいアレルゲンを皮膚に少量つけて反応を見る
  • パッチテスト:遅延型アレルギーの検査
  • 経口負荷試験:医師の管理下で実際にワインを少量摂取して反応を確認
  • DAO酵素活性測定:ヒスタミン不耐症の診断(一部の専門施設のみ)

検査結果をもとに、真のアレルギーなのか、ヒスタミン不耐症なのか、それとも他の原因なのかが判明します。

診断が確定すれば、適切な治療方針や生活指導を受けることができます。

ワインとくしゃみに関するよくある質問

ワインとくしゃみに関するよくある質問

ワインとくしゃみについて、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。

Q. ビールや日本酒でもくしゃみが出るのはなぜ?

A: ビールや日本酒にも、ヒスタミンや添加物、発酵過程で生じる成分が含まれています。ビールには酵母やホップ由来の成分、日本酒には米や麹由来のタンパク質が含まれており、これらがアレルギー反応を引き起こすことがあります。また、アルコール自体が血管を拡張させ、鼻粘膜の充血を引き起こすため、くしゃみや鼻づまりの原因となる場合もあります。ワインだけでなく複数のアルコール飲料で症状が出る場合は、アルコール過敏症やヒスタミン不耐症の可能性が高いため、医師に相談することをおすすめします。

参考:風邪じゃないのにくしゃみ?お酒に反応する体のサインとは

Q. 昔は平気だったのに最近くしゃみが出るようになった

A: 体質は年齢とともに変化します。加齢によってDAO酵素の働きが低下したり、腸内環境の変化、ホルモンバランスの変動などにより、以前は問題なかった食品やアルコールに対して反応が出るようになることがあります。また、アレルギーは突然発症することもあり、『今まで大丈夫だったから今後も大丈夫』とは限りません。特に、ストレスや睡眠不足、疲労が蓄積している時期は免疫系が不安定になり、症状が出やすくなります。最近になって症状が出始めた場合は、一度医療機関で検査を受けて、原因を特定することをおすすめします。

Q. 赤ワインだけくしゃみが出て白ワインは平気なのはなぜ?

A: 赤ワインには白ワインの約10〜200倍のヒスタミンが含まれているため、ヒスタミン不耐症の方は赤ワインだけに反応することが多いです。また、赤ワインには白ワインよりも多くのタンニンが含まれており、これが粘膜を刺激してくしゃみを引き起こす場合もあります。白ワインが平気で赤ワインだけ症状が出る場合は、ヒスタミンやタンニンが原因である可能性が高いと考えられます。対策としては、軽めの赤ワイン(ピノ・ノワールやガメイなど)を選ぶ、少量ずつ飲む、食事と一緒に摂るなどの方法が有効です。

まとめ|ワインとくしゃみの上手な付き合い方

まとめ|ワインとくしゃみの上手な付き合い方

ワインを飲むとくしゃみが出る原因と対策について解説してきました。

最後に、重要なポイントをまとめます。

  • 原因の理解:ワインでくしゃみが出る主な原因は、ヒスタミン、亜硫酸塩、タンニンなどの成分です。特に赤ワインにはヒスタミンが多く含まれています。
  • アレルギーと不耐症の違い:真のアレルギーは免疫反応で少量でも危険ですが、ヒスタミン不耐症は代謝の問題で量に依存します。自分の症状がどちらに該当するか見極めましょう。
  • 実践的な対策:白ワインやスパークリングワインを選ぶ、食事と一緒に飲む、ゆっくり少量ずつ飲む、和らぎ水を活用する、酸化防止剤無添加ワインを試すなど、今すぐできる対策があります。
  • 危険サインの認識:呼吸困難、顔の腫れ、血圧低下、激しい腹痛などの症状が出たらすぐに救急受診してください。アナフィラキシーは命に関わります。
  • 専門医への相談:症状が繰り返す場合や悪化する場合は、アレルギー科や耳鼻咽喉科で検査を受けて原因を特定しましょう。

ワインでくしゃみが出るからといって、完全に諦める必要はありません。

自分の体質を理解し、適切な対策を講じることで、ワインを安全に楽しむことは十分に可能です。

まずは白ワインや若いワインから試してみて、自分に合ったワインを見つけてください。

そして何より、無理をせず、体の声に耳を傾けながら、ワインのある豊かな時間を過ごしましょう。

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