ワインを開けたものの飲み切れず、冷蔵庫に残ってしまった経験はありませんか?「もう飲めないけど捨てるのはもったいない」「料理に使えるのかな?」と悩む方も多いはずです。実は、開封後のワインは飲用には適さなくなっても、料理には十分活用できます。この記事では、ワインの種類別の賞味期限目安から、使える・使えないの判断方法、保存のコツ、具体的なレシピまで徹底解説します。
【結論】開封後ワインは料理に何日まで使える?種類別の賞味期限目安

開封後のワインは、飲用としての美味しさは数日で失われますが、料理用としてはもう少し長く活用できます。

結論から言えば、赤ワインは開封後約5〜7日、白ワインは3〜5日が料理に使える目安です。
ただし、これはあくまで冷蔵庫で適切に保存した場合の期間であり、保存状態によって大きく変わります。
飲用としての賞味期限と料理用としての賞味期限には差があることを理解しておきましょう。
赤ワイン・白ワイン・ロゼ・スパークリング別の保存期間
ワインの種類によって、開封後に料理に使える期間は異なります。
以下の表で、各ワインの飲用期間と料理用期間の目安を整理しました。
| ワインの種類 | 飲用期間(開封後) | 料理用期間(開封後) |
|---|---|---|
| 赤ワイン(フルボディ) | 3〜5日 | 5〜7日 |
| 赤ワイン(ライトボディ) | 2〜3日 | 4〜5日 |
| 白ワイン(辛口) | 3〜5日 | 5〜7日 |
| 白ワイン(甘口) | 5〜7日 | 7〜10日 |
| ロゼワイン | 3〜5日 | 5〜7日 |
| スパークリングワイン | 1〜2日 | 2〜3日 |
赤ワインはタンニンが多いフルボディのほうが酸化に強く、長持ちします。
一方、白ワインは辛口よりも甘口のほうが糖分が保存料のような役割を果たすため、比較的長く使えます。
スパークリングワインは炭酸が抜けやすいため、開封後は最も早く劣化します。
料理に使う場合でも、炭酸が完全に抜けた状態では風味が損なわれるため、早めの使用が推奨されます。
飲めなくなったワインでも料理に使える理由
「飲めないワインを料理に使っても大丈夫?」という疑問を持つ方は多いでしょう。
結論として、飲用に適さなくなったワインでも、カビや異臭がなければ料理には問題なく使えます。
その理由は、ワインの劣化メカニズムにあります。
開封後のワインは空気に触れることで酸化が進み、香りや味わいが変化します。
しかし、この酸化は腐敗とは異なり、風味が変わるだけで食品として有害になるわけではありません。
料理に使う場合、ワインは加熱されることでアルコール分が飛び、酸味や旨味成分だけが料理に溶け込みます。
そのため、飲用時に感じる酸化臭や雑味は、加熱調理によってほとんど気にならなくなります。
実際に、専門家の見解でも、開封後数週間経ったワインでも煮込み料理などには十分使えるとされています。
ただし、明らかにカビが生えている、酢のような強烈な刺激臭がする場合は使用を避けましょう。
開封後ワインの「使える・使えない」を見分ける5つのチェックポイント

冷蔵庫に残っているワインが料理に使えるかどうか、判断に迷うことがあります。
ここでは、五感を使った具体的な見分け方を解説します。
色・匂い・味・澱・保存状態で判断する方法
ワインの状態を判断する際は、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
1. 色の変化
- 赤ワイン:鮮やかな赤紫色から茶褐色に変わっていたら酸化が進んでいる
- 白ワイン:透明感のある黄色から濃い黄金色や茶色に変色していたら要注意
- 色が濁っている場合は使用を避ける
2. 匂いのチェック
- 酢のような刺激臭:アセトバクター菌による酢酸発酵の可能性
- カビ臭や湿った段ボールのような匂い:ブショネ(コルク汚染)の可能性
- 軽い酸化臭(ナッツやドライフルーツのような香り):料理用なら問題なし

3. 味の確認
- 少量を口に含んで確認(飲み込まなくてOK)
- 強い酸味や苦味があっても、煮込み料理なら使える
- 腐敗臭や異常な味がする場合は廃棄
4. 澱(おり)の確認
- 高級赤ワインには自然な澱があるが、これは問題なし
- 白い膜やカビ状のものが浮いている場合は使用禁止
- ボトル底に結晶のような沈殿物:酒石酸の結晶で無害
5. 保存状態の確認
- 冷蔵庫で保存していたか
- コルクやキャップはしっかり閉まっていたか
- 直射日光や高温環境に置かれていなかったか
これらのポイントを総合的に判断することで、ワインの使用可否を見極められます。
こんな状態なら廃棄すべき危険サイン
以下の状態が見られる場合は、料理に使うことも避け、廃棄してください。
絶対に使ってはいけない危険サイン
- 白い膜やカビが表面に浮いている:産膜酵母やカビの繁殖
- 強烈な酢の匂いがする:完全に酢酸発酵している
- 味見して吐き出したくなるほどまずい:腐敗が進行
- 開封後1ヶ月以上常温保存していた:細菌繁殖のリスク
- ボトルが膨張している:異常発酵の可能性
- 明らかに濁っている・沈殿物が多い:微生物汚染の疑い
特に開封後1年経過したワインは、冷蔵庫保存でも品質が著しく低下しているため、料理への使用も避けるべきです。
「もったいない」という気持ちもわかりますが、健康リスクを考えると廃棄が賢明です。
【判断フローチャート】迷ったときの即決ガイド
ワインの使用可否を判断する際、以下のフローチャートを参考にしてください。
ステップ1:開封後どれくらい経過した?
- 1週間以内 → ステップ2へ
- 2〜3週間 → ステップ2へ(要注意)
- 1ヶ月以上 → 廃棄を推奨
ステップ2:保存方法は適切だった?
- 冷蔵庫で密閉保存 → ステップ3へ
- 常温で放置 → 廃棄を推奨
ステップ3:見た目に異常はない?
- 透明または通常の色 → ステップ4へ
- 白い膜・カビ・極端な濁り → 廃棄
ステップ4:匂いを嗅いでみる
- 軽い酸化臭やフルーツ香 → ステップ5へ
- 強烈な酢臭・カビ臭 → 廃棄
ステップ5:少量を味見する
- 酸味があるが飲める → 料理に使用OK
- 吐き出したくなる味 → 廃棄
このフローに従えば、約30秒で使用可否を判断できます。
迷ったときは「少量を煮込み料理に試す」のも一つの方法です。
開封後のワインを長持ちさせる正しい保存方法

開封後のワインを無駄なく使うには、適切な保存方法が重要です。
ここでは基本ルールから応用テクニックまで解説します。
基本の保存ルール3つ(冷蔵・密閉・立てる)
開封後のワインを保存する際は、以下の3つの基本ルールを守りましょう。

1. 必ず冷蔵庫で保存する
- 赤ワインも白ワインも、開封後は必ず冷蔵庫へ
- 理想的な保存温度は5〜10℃
- 野菜室(約8〜10℃)でもOK
- 常温保存は酸化を加速させるため絶対NG
赤ワインは常温で飲むものというイメージがありますが、開封後は冷蔵保存が鉄則です。
2. しっかり密閉する
- 元のコルクを逆さに挿す(清潔な面を内側に)
- スクリューキャップならしっかり締める
- 専用のワインストッパーを使うとより効果的
- 空気との接触面積を最小限に
密閉が不十分だと酸化が急速に進み、1〜2日で風味が著しく劣化します。
3. ボトルは立てて保存
- 開封後は必ず立てた状態で保存
- 横に寝かせるとコルクとワインの接触面積が増え、酸化が進む
- 未開封の長期保存時のみ横置きが推奨される
この3つの基本を守るだけで、ワインの保存期間を2〜3倍延ばすことができます。
保存期間を延ばす裏技(小瓶移し替え・真空ポンプ・冷凍)
基本の保存方法に加えて、以下の裏技を使えばさらに長持ちさせられます。
裏技1:小瓶に移し替える
- ワインの残量が半分以下になったら、小さめの瓶に移し替える
- 空気との接触面積を減らすことで酸化を遅らせる
- 清潔なペットボトルや密閉瓶を使用
- この方法で保存期間を約1.5倍延長可能
裏技2:真空ポンプを使う
- 専用の真空ポンプでボトル内の空気を抜く
- 市販品は1,000〜3,000円程度
- 酸化の原因となる酸素を除去
- 赤ワインなら1週間程度の保存が可能に
ワイン愛好家には定番のアイテムで、頻繁にワインを飲む方には特におすすめです。
裏技3:料理用に冷凍保存
- 製氷皿や小分け容器で冷凍すれば3〜6ヶ月保存可能
- 解凍せず、凍ったまま鍋に投入できて便利
- 飲用には適さないが、料理用なら問題なし
- 少量ずつ使えるので無駄がない
特に煮込み料理やソース作りに頻繁にワインを使う方には、この冷凍保存が最適です。
50mlずつ製氷皿で凍らせておけば、必要な分だけすぐに使えます。
余った赤ワインで作る!おすすめ料理レシピ3選

開封後の赤ワインは、肉料理との相性が抜群です。
ここでは、家庭で簡単に作れる本格レシピを3つ紹介します。
ビーフシチュー(コク深い本格派)
赤ワインの定番活用法といえば、やはりビーフシチューです。
材料(4人分)
- 牛すね肉:600g
- 赤ワイン:300ml
- 玉ねぎ:2個
- にんじん:1本
- セロリ:1本
- トマト缶:1缶(400g)
- デミグラスソース:1缶(290g)
- ブイヨン:500ml
- ローリエ:2枚
- 塩・胡椒:適量
- バター・小麦粉:各大さじ2
作り方
- 牛肉を一口大に切り、塩・胡椒で下味をつけ、小麦粉をまぶす
- 厚手の鍋でバターを熱し、牛肉を焼き色がつくまで焼く
- 赤ワインを加え、アルコールを飛ばす(約3分)
- 玉ねぎ、にんじん、セロリを加えて炒める
- トマト缶、ブイヨン、ローリエを加えて弱火で2時間煮込む
- デミグラスソースを加え、さらに30分煮込む
- 塩・胡椒で味を調えて完成
ポイント:赤ワインは肉の臭みを消し、深いコクを生み出します。
開封後1週間程度のワインでも、煮込むことで十分美味しく仕上がります。
ミートソース(トマトとの相性抜群)
パスタやグラタンに使える万能ミートソースは、作り置きにも最適です。
材料(4人分)
- 合いびき肉:400g
- 赤ワイン:150ml
- 玉ねぎ:1個(みじん切り)
- にんじん:1/2本(みじん切り)
- セロリ:1/2本(みじん切り)
- にんにく:2片(みじん切り)
- トマト缶:1缶(400g)
- トマトケチャップ:大さじ3
- ウスターソース:大さじ1
- コンソメ:1個
- ローリエ:1枚
- オリーブオイル・塩・胡椒:適量
作り方
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で香りを出す
- 玉ねぎ、にんじん、セロリを加えてしんなりするまで炒める
- ひき肉を加え、色が変わるまで炒める
- 赤ワインを加え、強火でアルコールを飛ばす(約2分)
- トマト缶、ケチャップ、ウスターソース、コンソメ、ローリエを加える
- 弱火で30分煮込み、水分を飛ばす
- 塩・胡椒で味を調えて完成
ポイント:赤ワインとトマトの酸味が絶妙にマッチし、プロのような本格的な味わいになります。
多めに作って冷凍保存すれば、忙しい日の時短料理にも役立ちます。
鶏肉の赤ワイン煮込み(簡単なのに豪華)
フランスの家庭料理『コック・オ・ヴァン』風の、見た目も華やかな一品です。
材料(4人分)
- 鶏もも肉:2枚(一口大)
- 赤ワイン:200ml
- 玉ねぎ:1個(くし切り)
- しめじ:1パック
- ベーコン:100g
- にんにく:2片
- バター:20g
- 小麦粉:大さじ2
- チキンブイヨン:200ml
- トマトペースト:大さじ1
- タイム・ローリエ:各1枚
- 塩・胡椒:適量
作り方
- 鶏肉に塩・胡椒、小麦粉をまぶす
- フライパンでバターを熱し、鶏肉を皮目から焼く
- ベーコン、玉ねぎ、にんにくを加えて炒める
- 赤ワインを加え、アルコールを飛ばす
- ブイヨン、トマトペースト、タイム、ローリエを加える
- 蓋をして弱火で30分煮込む
- しめじを加えてさらに10分煮込む
- 塩・胡椒で味を調えて完成
ポイント:鶏肉は牛肉より安価で手に入りやすく、平日の夕食にも作りやすいのが魅力です。
赤ワインが鶏肉の旨味を引き出し、レストラン級の仕上がりになります。
余った白ワインで作る!おすすめ料理レシピ3選

白ワインは魚介類や鶏肉との相性が良く、さっぱりとした料理に最適です。
ここでは、白ワインを活かした3つのレシピを紹介します。
アクアパッツァ(魚介の旨味を引き出す)
イタリアの定番魚料理で、白ワインが魚の生臭さを消して旨味を引き出します。
材料(2人分)
- 白身魚(鯛、スズキなど):2切れ
- あさり:200g
- ミニトマト:10個
- 白ワイン:100ml
- 水:100ml
- にんにく:2片(スライス)
- オリーブオイル:大さじ3
- イタリアンパセリ:適量
- 塩・胡椒:適量
作り方
- あさりは砂抜きしておく
- 魚に塩・胡椒で下味をつける
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で香りを出す
- 魚を皮目から焼き、焼き色をつける
- あさり、ミニトマト、白ワイン、水を加える
- 蓋をして中火で8〜10分蒸し焼きにする
- あさりの口が開いたら完成、パセリを散らす
ポイント:白ワインの酸味が魚介の旨味を引き立て、わずか15分で本格イタリアンが完成します。
開封後数日経った白ワインでも、加熱することで雑味が気にならなくなります。
あさりの白ワイン蒸し(10分で完成)
最もシンプルで、白ワインの美味しさをダイレクトに味わえる一品です。
材料(2人分)
- あさり:400g
- 白ワイン:150ml
- にんにく:2片(みじん切り)
- バター:20g
- イタリアンパセリ:適量
- 塩・胡椒:少々
作り方
- あさりは砂抜きして、殻をこすり合わせて洗う
- フライパンにバターとにんにくを入れ、弱火で香りを出す
- あさりと白ワインを加える
- 蓋をして強火で3〜5分蒸す
- あさりの口が開いたら、塩・胡椒で味を調える
- パセリを散らして完成
ポイント:調理時間わずか10分で、お酒のおつまみにも最適な一品が完成します。
残った汁はバゲットにつけて食べると絶品です。
鶏肉のクリーム煮(まろやかな味わい)
白ワインと生クリームの相性が光る、洋風の煮込み料理です。
材料(4人分)
- 鶏もも肉:2枚(一口大)
- 白ワイン:100ml
- 玉ねぎ:1個(薄切り)
- しめじ:1パック
- 生クリーム:200ml
- バター:30g
- 小麦粉:大さじ2
- チキンブイヨン:200ml
- 塩・胡椒:適量
- パセリ:適量
作り方
- 鶏肉に塩・胡椒、小麦粉をまぶす
- フライパンでバターを熱し、鶏肉を焼く
- 玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める
- 白ワインを加え、アルコールを飛ばす
- ブイヨンを加え、10分煮込む
- しめじと生クリームを加え、5分煮込む
- 塩・胡椒で味を調え、パセリを散らして完成
ポイント:白ワインの酸味が生クリームのコクと絶妙にマッチし、子どもから大人まで楽しめる味わいになります。
ご飯にもパンにも合う万能おかずです。
酸っぱくなったワインの賞味期限切れ救済活用法

開封後しばらく経って酸っぱくなったワインも、捨てる必要はありません。
酸味を活かした活用法を紹介します。
煮込み料理なら酸味がプラスに働く理由
酸っぱくなったワインは、実は煮込み料理で大活躍します。
酸味が料理にプラスに働く理由
- 肉の臭み消し効果:酸が肉のタンパク質と結合し、臭みを中和
- 肉を柔らかくする:酸が肉の繊維を分解し、柔らかく仕上がる
- 味に深みを出す:酸味が全体の味を引き締め、メリハリのある味わいに
- 保存性の向上:酸による抗菌効果で、料理が傷みにくくなる
特に牛すじや豚の角煮など、長時間煮込む料理では、酸っぱいワインの方がむしろ好適です。
加熱によってアルコールと酸の一部が飛び、旨味成分だけが料理に残ります。
酸っぱいワインが使える料理
- ビーフシチュー・ブッフブルギニヨン
- ボロネーゼ・ミートソース
- 豚の角煮・牛すじ煮込み
- ラグーソース
- チリコンカン
これらの料理では、開封後1ヶ月程度のワインでも問題なく使えます。
肉のマリネ液・自家製ドレッシングへの活用
酸味が強くなったワインは、マリネ液やドレッシングとして活用できます。
肉のマリネ液として使う
- 赤ワイン:牛肉や羊肉のマリネに最適
- 白ワイン:鶏肉や豚肉、魚のマリネに
- 基本配合:ワイン100ml + オリーブオイル50ml + にんにく + ハーブ
- 30分〜一晩漬け込むと肉が柔らかく、風味豊かに
自家製ドレッシングの作り方
- 白ワイン:50ml
- オリーブオイル:100ml
- ワインビネガーまたはレモン汁:大さじ1
- マスタード:小さじ1
- はちみつ:小さじ1
- 塩・胡椒:適量
これらを瓶に入れてよく振るだけで、レストラン風の本格ドレッシングが完成します。
サラダだけでなく、カルパッチョやマリネにも使えます。
その他の活用法
- ピクルス液に加える
- 煮魚の煮汁に使う
- パスタの茹で汁に少量加える
- リゾットの仕上げに使う
「酸っぱすぎて飲めない」と感じたワインでも、調理に使えば無駄なく美味しく消費できます。
料理用ワインと飲み残しワインの違いとは?

スーパーで見かける「料理用ワイン」と、開封後の飲み残しワインは何が違うのでしょうか。
使い分けのポイントを解説します。
料理用ワインの特徴と使い分けの基準
市販の料理用ワインには、飲用ワインとは異なる特徴があります。
料理用ワインの特徴
- 塩分添加:食塩が添加されているため飲用には適さない
- 長期保存可能:アルコール度数約12%で品質が安定
- 酒税がかからない:塩分添加により酒類に分類されず安価
- 常温保存OK:開封後も比較的劣化しにくい
- 風味は控えめ:飲用ワインほど複雑な香りはない
使い分けの基準
| 料理の種類 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 長時間煮込む料理 | 料理用ワインでOK | 風味は煮詰まるため差が出にくい |
| 蒸し料理・短時間調理 | 飲み残しワイン推奨 | ワインの風味が料理に残る |
| ソース・リゾット | 飲み残しワイン推奨 | ワインの香りが重要 |
| 大量に使う料理 | 料理用ワイン | コストパフォーマンス重視 |
注意点:料理用ワインには塩分が含まれているため、味付けの際は塩の量を控えめにする必要があります。
普段の料理なら飲み残しで十分な理由
家庭料理では、わざわざ料理用ワインを買う必要はほとんどありません。
飲み残しワインで十分な理由
- 風味が豊か:飲用ワインのほうが香りと味わいが複雑で料理が美味しく仕上がる
- 塩分調整が自由:自分の好みで味付けできる
- 無駄が減る:飲み切れないワインを有効活用できる
- コスト削減:追加で料理用ワインを買う必要がない
実際、プロの料理人の多くは料理にも飲用ワインを使用します。
「料理は素材と同じで、使う調味料の質で仕上がりが変わる」という考え方からです。
こんな場合は料理用ワインが便利
- 頻繁に煮込み料理を作る
- 大量にワインを使うレシピが多い
- ワインを飲まない家庭
- 長期保存したい
ワインを飲む習慣がある家庭なら、飲み残しを料理に活用するほうが経済的で美味しいと言えます。
開封後ワインを料理に使うときのよくある質問

ワインを料理に使う際の疑問にQ&A形式でお答えします。
Q. 賞味期限切れの未開封ワインは料理に使える?
A: はい、使えます。
ワインには厳密な賞味期限がなく、未開封であれば保存状態次第で数年経っても料理に使用可能です。
ただし、以下の点を確認してください。
- ボトルに破損やコルクの劣化がないか
- 開けたときに異臭(カビ臭、酢臭)がしないか
- 色が極端に変色していないか
未開封で保管状態が良ければ、製造から5年程度経過したワインでも料理には問題なく使えます。
むしろ、高級ワインは熟成が進んで味わいに深みが出ていることもあります。
Q. 料理酒やみりんでワインの代用はできる?
A: 料理の種類によっては可能ですが、風味は大きく異なります。
代用の可否と注意点
- 料理酒での代用:和風の煮込みなら可。洋風料理では独特の香りが残る
- みりんでの代用:甘みが強すぎるため不適。使う場合は量を半分に
- 日本酒での代用:白ワインの代わりとしてある程度使える
- ノンアルコールワイン:最も近い代用品だが、コクは劣る
ワインの役割は①アルコールで肉を柔らかくする ②酸味で臭みを消す ③風味を加えるの3つです。
料理酒やみりんでは③の風味が大きく異なるため、本格的な洋風料理には向きません。
どうしてもワインがない場合は、レモン汁大さじ1+水50ml+砂糖小さじ1で白ワインの代用が可能です。
Q. 子どもが食べる料理にワインを使っても大丈夫?
A: 加熱調理すればアルコールは飛ぶため、基本的に問題ありません。
アルコールが飛ぶ目安
- 沸騰後5分:アルコール残存率約40%
- 沸騰後15分:アルコール残存率約20%
- 沸騰後30分:アルコール残存率約5%
- 沸騰後1時間以上:ほぼ完全に蒸発
ビーフシチューやミートソースなど30分以上煮込む料理なら、アルコールはほぼ完全に飛びます。
ただし、以下の場合は注意が必要です。
- あさりの白ワイン蒸しなど、短時間調理の料理
- 仕上げにワインを加えるリゾットやソース
- アルコールに敏感な乳幼児向けの料理
心配な場合は、ワインを加えた後に必ず5分以上沸騰させることで、安心して子どもに食べさせられます。
Q. ワインを入れるベストなタイミングと分量は?
A: 料理の種類によって適切なタイミングと分量が異なります。
基本のタイミング
- 肉を焼いた直後:肉の旨味を閉じ込め、フライパンに残った旨味を溶かし出す
- 煮込みの序盤:アルコールをしっかり飛ばし、じっくり味を染み込ませる
- 仕上げ:風味を活かしたい場合のみ(ただし5分以上加熱)
分量の目安
| 料理の種類 | ワインの量(4人分) |
|---|---|
| ビーフシチュー | 200〜300ml |
| ミートソース | 100〜150ml |
| 煮込みハンバーグ | 100ml |
| あさりの白ワイン蒸し | 150〜200ml |
| アクアパッツァ | 100ml |
| リゾット | 50〜100ml |
失敗しないコツ
- 一度に全量入れず、様子を見ながら少しずつ追加
- 入れすぎると酸味が強くなるため、レシピより少なめから始める
- アルコールを飛ばす際は強火で2〜3分しっかり沸騰させる
初めてワインを使う場合は、レシピの半分量から試して自分の好みを見つけるのがおすすめです。
まとめ:開封後のワインは飲めなくなっても料理で美味しく活用しよう

開封後のワインは飲用としての賞味期限が過ぎても、料理にはまだまだ活用できます。
この記事のポイントを整理します。
記事のまとめ
- 開封後のワインは赤なら5〜7日、白なら3〜5日は料理に使える(冷蔵保存の場合)
- 飲めなくなったワインでも、カビや異臭がなければ料理には問題なし
- 色・匂い・味・澱・保存状態の5つで使用可否を判断できる
- 冷蔵・密閉・立てるの基本保存ルールで保存期間が2〜3倍延びる
- 小瓶移し替え・真空ポンプ・冷凍保存でさらに長持ち
- 赤ワインは煮込み料理、白ワインは魚介料理との相性抜群
- 酸っぱくなったワインは煮込み料理やマリネ液に活用すると酸味がプラスに働く
- 普段の料理なら料理用ワインより飲み残しワインのほうが美味しく仕上がる
「もったいない」という気持ちから冷蔵庫に眠らせているワインがあれば、ぜひ今晩の料理に使ってみてください。
煮込み料理やソースに加えるだけで、いつもの料理がワンランクアップした本格的な味わいになります。
ワインの活用は節約にもなり、料理の幅も広がる一石二鳥の方法です。
まずは気軽に、余ったワインでミートソースやあさりの白ワイン蒸しから始めてみてはいかがでしょうか。


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