海外旅行でワインを購入したとき、「何本まで免税で持ち込めるの?」「税関申告書の書き方がわからない」と不安になることはありませんか?実は、ワインは3本まで免税で持ち込めますが、4本目からは税金が発生します。この記事では、免税範囲の詳細や税額の目安、税関申告書の具体的な記入方法、さらに割れずに持ち帰る梱包テクニックまで徹底解説します。正しい知識を持って、安心してワインを日本へ持ち帰りましょう。
【結論】ワインは3本まで免税|4本目から税金がかかる

海外からワインを日本へ持ち込む際、成人1人あたり3本(760ml換算)まで免税で持ち込むことができます。
4本目以降は課税対象となり、超過分に対して関税・消費税・酒税が発生します。
この免税範囲は税関の公式サイトで明確に定められており、全ての海外旅行者に適用されます。
ただし、20歳未満の方は免税枠がゼロとなるため注意が必要です。
免税範囲は760ml×3本(合計2,280ml)まで
免税範囲の計算は「760ml換算で3本まで」という基準で行われます。
一般的なワインボトルは750mlなので、標準サイズのワインなら3本まで免税となります。
計算式は以下の通りです:
- 760ml × 3本 = 2,280ml(免税範囲の上限)
- 750ml × 3本 = 2,250ml(標準ボトル3本の合計)
- 2,250ml < 2,280ml → 免税範囲内
ただし、マグナムボトル(1,500ml)やハーフボトル(375ml)など異なるサイズを組み合わせる場合は、合計容量が2,280mlを超えないように注意しましょう。
例えば、750mlボトル2本とハーフボトル2本(750ml × 2 + 375ml × 2 = 2,250ml)であれば免税範囲内に収まります。

4本目以降の税金は1本あたり約150〜200円
免税範囲を超えた4本目以降のワインには、1本あたり約150〜200円の税金がかかります。
この税額は、関税・消費税・酒税の3つを合わせた金額です。
具体的な税額は以下の通りです:
- 簡易税率適用の場合:1本あたり約150〜200円
- 一般税率適用の場合:ワインの価格や原産国により変動
税関のカスタムスアンサーによると、携帯品として持ち込む酒類には簡易税率が適用されることが多く、比較的低額な課税で済みます。
例えば、5本のワインを持ち込んだ場合、3本は免税、残り2本に対して約300〜400円の税金となります。
思ったより安く済むため、お気に入りのワインを少し多めに持ち帰ることも十分検討できる金額です。
20歳未満は免税枠ゼロ|家族の枠は合算できない
20歳未満の方は酒類の免税枠がゼロとなります。
未成年者が海外で購入したワインを日本へ持ち込むことはできず、親が代わりに持ち込むことも認められていません。
また、家族であっても免税枠を合算することはできません。
例えば、夫婦で旅行した場合、それぞれが3本ずつ、合計6本まで免税で持ち込めますが、一方が6本全てを持ち込んで「夫婦の枠を合算した」とすることはできません。
免税範囲の適用ルールは以下の通りです:
- 成人1人につき760ml × 3本まで免税
- 20歳未満は免税枠なし
- 家族間での免税枠の譲渡・合算は不可
- 入国者本人が所有・携帯している酒類にのみ適用
家族旅行の際は、各自の免税枠を正しく理解し、それぞれが持ち込む本数を事前に調整しておくとスムーズです。
ワイン持ち込み時の税関申告書の書き方【記入例付き】

ワインを持ち込む際、免税範囲を超える場合は税関申告書への記入が必須です。
申告書は機内で配布されるため、到着前に記入を済ませておくと税関通過がスムーズになります。
また、2026年現在はVisit Japan Web(VJW)によるオンライン申告も利用可能で、スマートフォンから事前に申告できます。
申告書のどこに何を書くか|実際の記入例で解説
税関申告書には「携帯品・別送品申告書」という正式名称があり、A面とB面で構成されています。
ワイン持ち込み時の記入箇所は以下の通りです:
A面(基本情報)
- 氏名、生年月日、国籍、職業を記入
- 便名、出発地、同伴家族の人数を記入
- 日本での滞在先(住所または宿泊先)を記入
B面(申告内容)
- 「別送品の有無」→ ワインを別送する場合は「有」にチェック
- 「酒類」の欄 → 持ち込む本数を記入(例:5本の場合は「5」と記入)
- 「その他の品物」→ ワイン以外の免税品がある場合は記入
記入例(ワイン5本を持ち込む場合)
- 酒類の欄:「5」と記入
- 備考欄:「ワイン750ml × 5本」と具体的に記載すると親切
Visit Japan Webを利用する場合は、お酒の本数を入力するだけで自動的に申告内容が作成されます。
免税範囲や容量の計算は不要で、純粋な本数のみ記載すればOKです。

申告が必要なケース・不要なケースの早見表
申告の要否は持ち込む本数と免税範囲によって決まります。
以下の早見表で確認しましょう:
| 持ち込み本数 | 申告の要否 | 理由 |
|---|---|---|
| 750ml × 1〜3本 | 申告不要 | 免税範囲内(2,280ml以下) |
| 750ml × 4本以上 | 申告必要 | 免税範囲超過 |
| マグナム1本+通常1本 | 申告不要 | 合計2,250ml(免税範囲内) |
| マグナム2本 | 申告必要 | 合計3,000ml(免税範囲超過) |
申告が必要なその他のケース
- ワイン以外の酒類(ビール、ウイスキーなど)と合わせて免税範囲を超える場合
- 別送品としてワインを送る場合
- 商業目的で持ち込む場合(販売目的など)
迷った場合は申告しておく方が安全です。
申告したからといって必ず課税されるわけではなく、税関職員が内容を確認して免税範囲内であれば課税されません。
申告しないとどうなる?罰則とリスク
免税範囲を超えるワインを申告せずに持ち込むと、関税法違反となる可能性があります。
発覚した場合のペナルティは以下の通りです:
- 過少申告加算税:本来の税額に加えて10%の加算税
- 無申告加算税:本来の税額に加えて15〜20%の加算税
- 重加算税:悪質と判断された場合、最大40%の加算税
- 刑事罰:故意の密輸と判断されると、5年以下の懲役または500万円以下の罰金
税関検査は抜き打ちで行われることもあり、X線検査や麻薬探知犬によって酒類の持ち込みが発覚することがあります。
「バレなければ大丈夫」という考えは非常に危険です。
ワイン4本目以降の税金は1本あたり150〜200円程度と少額なので、正直に申告する方が圧倒的にリスクが低いです。
また、関税法では、虚偽申告や無申告に対する厳しい罰則が定められています。
空港到着から税関通過までの流れ【3ステップ】

ワインを持ち込む際の税関通過は、以下の3ステップで進みます。
事前に流れを把握しておけば、スムーズに通過できます。
STEP1|機内で税関申告書を記入しておく
国際線の機内では、到着前に客室乗務員が税関申告書を配布します。
機内で記入を済ませておくことで、到着後の手続きがスムーズになります。
記入時のポイントは以下の通りです:
- ボールペンで記入(鉛筆は不可)
- 英語または日本語で記入可能
- 酒類の欄には正確な本数を記入
- わからない項目があれば到着後に税関カウンターで質問可能
Visit Japan Webを利用する場合は、フライト前にスマートフォンで申告を完了しておけます。
到着後はQRコードを提示するだけで申告が完了するため、非常に便利です。
STEP2|到着後は免税または課税レーンへ進む
入国審査と荷物受取を終えたら、税関エリアへ進みます。
税関エリアには2つのレーンがあります:
- 緑色のレーン(免税レーン):申告するものがない場合
- 赤色のレーン(課税レーン):申告するものがある場合
ワインを4本以上持ち込む場合は、赤色の課税レーンへ進み、税関職員に申告書を提出します。
3本以内の場合は緑色の免税レーンで問題ありませんが、税関職員から質問される可能性もあります。
その際は「ワイン3本です」と正直に答えればOKです。

STEP3|質問されたら正直に答えればOK
税関職員から質問されることがありますが、正直に答えれば何も問題ありません。
よくある質問と回答例は以下の通りです:
- 「お酒は持っていますか?」→「はい、ワインを〇本持っています」
- 「どこで購入しましたか?」→「フランスのワイナリーです」
- 「商業目的ですか?」→「いいえ、自分で飲むためです」
- 「荷物を開けてもらえますか?」→ スーツケースを開けて見せる
税関職員は不審な点がないか確認しているだけなので、落ち着いて誠実に対応すれば大丈夫です。
課税対象の場合、その場で税額が計算され、現金またはクレジットカードで支払います。
支払い後は領収書を受け取り、税関を通過して到着ロビーへ進めます。
ワインを割らずに持ち帰る梱包テクニック

ワインを安全に日本へ持ち帰るには、しっかりとした梱包が不可欠です。
預け入れ荷物は空港スタッフによって投げられたり積み重ねられたりするため、十分な衝撃対策が必要です。
機内持ち込みはNG|必ず預け入れ荷物へ
ワインボトルは液体物のため機内持ち込みが原則禁止です。
国際線では100ml以下の液体しか機内持ち込みできないため、750mlのワインボトルは必ず預け入れ荷物に入れる必要があります。
ただし、以下の例外があります:
- 保安検査後の免税店で購入したワインは機内持ち込み可能
- ただし、乗り継ぎ便がある場合は次の空港で没収される可能性あり
- アルコール度数24%〜70%の酒類は、機内持ち込み・預け入れ合わせて5リットルまで
基本的には全てのワインを預け入れ荷物に入れるのが最も確実です。
おすすめ梱包アイテムと包み方のコツ
ワインボトルを割れから守るための梱包方法を紹介します。
おすすめ梱包アイテム
- エアキャップ(プチプチ):ボトル全体を3〜4重に巻く
- ワイン専用保護バッグ:密閉性が高く、万が一割れても液漏れを防ぐ
- タオルや衣類:ボトル同士の緩衝材として使用
- ジップロック:液漏れ対策として二重に包む
梱包手順
- ボトルをエアキャップで3〜4重に巻く
- ジップロックに入れて密閉する
- さらにタオルや衣類で包む
- スーツケースの中央部分に縦置きで配置
- 周囲を柔らかい衣類で固定し、動かないようにする
包み方のコツ
- ボトルの首と底部分を特に厚めに保護する
- ボトル同士が直接触れないようにする
- スーツケース内で動かないようしっかり固定する
- 重いものは下、軽いものは上に配置する

割れたときの被害を最小限にする配置術
万が一ボトルが割れても、被害を最小限に抑える配置方法があります。
配置のポイント
- スーツケースの中央部分に配置(角や端は衝撃を受けやすい)
- 縦置きが基本(横置きはコルクから液漏れする可能性)
- 衣類はビニール袋に入れてから緩衝材として使用
- 電子機器や書類とは完全に離して配置する
液漏れ対策
- ボトルを二重のジップロックに入れる
- ワイン専用保護バッグを使用する
- スーツケース内をセクションごとにビニール袋で仕切る
これらの対策により、万が一1本割れても他のボトルや衣類への被害を防ぐことができます。
6本以上持ち込む場合の税金と注意点

ワインを6本以上持ち込む場合、免税範囲を大きく超えるため、事前に税額を把握しておくことが重要です。
本数別の税額シミュレーション【早見表】
750mlのワインボトルを持ち込んだ場合の税額目安は以下の通りです:
| 持ち込み本数 | 免税本数 | 課税本数 | 税額目安 |
|---|---|---|---|
| 3本 | 3本 | 0本 | 0円 |
| 4本 | 3本 | 1本 | 約150〜200円 |
| 6本 | 3本 | 3本 | 約450〜600円 |
| 12本 | 3本 | 9本 | 約1,350〜1,800円 |
| 24本(1ケース) | 3本 | 21本 | 約3,150〜4,200円 |
税額はワインの価格や原産国によって多少変動しますが、簡易税率が適用される場合は上記の目安となります。
例えば、6本持ち込んでも税金は500円前後と非常に安いため、お気に入りのワインを少し多めに購入しても負担は小さいです。
ただし、スーツケースの重量制限には注意が必要です。
ワイン1本の重さは約1.5kg(シャンパーニュは約1.7kg)なので、6本で約9kg、12本で約18kgになります。
航空会社の預け入れ荷物の重量制限(通常20〜23kg)を超えないよう、事前に計画しましょう。
12本以上なら別送品も検討しよう
12本以上のワインを持ち帰る場合、別送品として郵送する方法も検討する価値があります。
別送品のメリット
- スーツケースの重量を気にせず大量に購入できる
- 破損のリスクが低い(専門業者の梱包)
- 空港での荷物運搬の負担がない
別送品のデメリット
- 送料がかかる(国や重量により数千円〜数万円)
- 到着まで数週間かかる場合がある
- 別送品申告書の提出が必要
別送品の税金
別送品であっても、免税範囲は携帯品と合算されます。
例えば、携帯品として3本、別送品として9本を持ち込む場合、合計12本のうち3本が免税、残り9本が課税対象となります。
別送品を利用する場合は、帰国時に「携帯品・別送品申告書」のB面で「別送品あり」にチェックを入れ、税関に申告してください。
ワイン持ち込みのよくある質問Q&A

ワイン持ち込みに関してよくある疑問に回答します。
Q. ワインと他のお酒を合わせて持ち込む場合は?
A: ワインとビール、ウイスキーなど複数種類の酒類を持ち込む場合、合計容量が2,280mlを超えると課税対象になります。
計算例は以下の通りです:
- ワイン750ml × 2本 = 1,500ml
- ビール500ml × 1本 = 500ml
- 合計 = 2,000ml → 免税範囲内(2,280ml以下)
別の例:
- ワイン750ml × 3本 = 2,250ml
- ウイスキー700ml × 1本 = 700ml
- 合計 = 2,950ml → 免税範囲超過(670ml分が課税対象)
複数種類を持ち込む場合は、合計容量を事前に計算しておくと安心です。
Q. 免税店で買ったワインも申告が必要?
A: 免税店で購入したワインも、日本入国時の免税範囲(3本まで)に含まれます。
「免税店で買ったから税金がかからない」というわけではなく、あくまで購入時の消費税が免除されただけです。
例えば、海外で2本、帰国時の空港免税店で2本購入した場合、合計4本となり、1本分が課税対象になります。
免税店購入時の注意点
- 保安検査後の免税店で購入したワインは機内持ち込み可能
- ただし、日本到着時の免税範囲には含まれる
- 乗り継ぎ便がある場合、次の空港で没収される可能性あり
Q. ワインが割れていた場合の対処法は?
A: 預け入れ荷物のワインが割れていた場合、航空会社への補償請求は難しいのが現実です。
多くの航空会社は、酒類や壊れやすい物品の破損について免責条項を設けています。
割れが発覚したときの対処
- 荷物受取エリアですぐに航空会社カウンターへ報告
- 破損状況を写真撮影しておく
- 破損証明書(PIR:Property Irregularity Report)を発行してもらう
- 航空会社規定に基づき補償交渉(ただし認められないケースが多い)
事前対策が最も重要
- 十分な梱包(エアキャップ3〜4重、ワイン専用バッグ使用)
- スーツケースに『割れ物注意(Fragile)』ステッカーを貼る
- 海外旅行保険の携行品損害補償を確認(一部補償される場合あり)
割れてから対処するより、事前の梱包対策を徹底することが最も確実です。
まとめ|3本まで免税・正直に申告・梱包は念入りに

ワインの税関持ち込みについて、重要なポイントを整理します。
- 免税範囲は3本まで:760ml × 3本(合計2,280ml)が免税、4本目から課税対象
- 税金は意外と安い:4本目以降は1本あたり約150〜200円と少額
- 20歳未満は免税枠ゼロ:未成年者は酒類を持ち込めず、家族の枠も合算不可
- 申告は正直に:免税範囲を超える場合は税関申告書に記入、未申告は罰則あり
- 梱包は念入りに:エアキャップ3〜4重、ジップロック、タオルでしっかり保護
- 機内持ち込みはNG:液体物のため必ず預け入れ荷物へ(免税店購入を除く)
- 大量購入なら別送品も検討:12本以上なら郵送の方が安全で楽な場合も
海外で出会った素晴らしいワインを、安全に、そして正しく日本へ持ち帰りましょう。
正直な申告と丁寧な梱包を心がければ、何も心配することはありません。
ワイン旅行を存分に楽しんでください!


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